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施工事例

FRP製脱臭塔補修工事

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サイズは、H/5,000mm 直径約2,800φ(円周8,800mm) 先端がくびれ直径約1200φ(円周3,600mm)

と少し変わった形状で、タンクの積層厚み10~15mm程度

客先には、見えにくくなった青焼きの図面が一枚残るだけの

半世紀は優に超える年代物のFRPタンクでした。

 

客先の都合により、周囲を含めたタンク全体が判る写真は撮れなかったのですが、東、南、北を建物に囲まれていたからのなのか、50年超えて初めてのメンテナンスの割には深刻な状態ではないものの、一部トップコートと中塗りが長年の経年劣化で枯渇し、光の加減でタンク周辺は防水層の飛散したガラスマットで「キラキラ」していました。

 

このようなFRP製の屋外タンク、受水槽、ユニットプール等(以下、甲とする)は、ベランダ、屋根、防油堤、ピット(以下、乙とする)等の改修工事とは違い、防水材料を販売するメーカーの改修例や仕様はなかなかあてはまりません。

乙の場合施工例として、

①中塗り+トップコートの仕様がありますが、甲において壁面がかなりの割合を占めるので吹き付けたとしてもそれなり、ましてローラーで塗布したところで膜厚はたかがしれておりそれなりの膜厚をつけるためには、何度も塗り重ねる事が必要になり現実的ではありません。

そこで、当社としては甲において、サフェースマット+中塗り+トップコートを推奨しております。

サフェースマットの厚み分は膜厚は確保されますし、既存防水層の補強にもなります。

次に、

②#450/1ply+中塗り+トップコートの仕様があります。甲においても有効な仕様です。

その中でも当社としては、既存の劣化具合や次の改修までの期間や予算を考慮し、経験や実績を踏まえ(#380+サフェースマット、#380のみ、#450+サフェースマット、#450のみ、#600等々)+中塗り+トップコートと様々な提案はさせて頂きます。

 

*上記仕様にあたり、FRPはサンディング+アセトンで膨潤することで、何年経過していても積層可能な素材の為、サンディング+アセトン膨潤は当社として必須です。各メーカー等で推奨する「研磨なしで施工可能なプライマー」の仕様はFRPの性質や特性を考慮し後々の不具合の原因になる可能性がある為、当社として推奨しかねます。

 

上記を踏まえ今回は、現状の劣化具合、次回改修までの期間、予算を考慮し

#450/1ply+中塗り+トップコートの仕様で工事を進めていきます。

 

 

まずは、サンディングです。既存の防水層と新設する防水層の密着性を高めるための重要な工程です。

丁寧に表面を研磨し既存のトップコートと中塗りを除去し積層面を出していきます。その後アセトンで拭き上げ膨潤していきます。

 

次にライニング作業、既存防水層の保護と補強をする為の重要な工程です。

今回は#450/1plyを積層していきます。トップコートと、中塗りが枯渇しているものの、積層部分のガラスマットの飛散が確認できなければ、中塗りの膜厚を確保するためのサフェース+中塗り+トップコートでしたが、積層部分のガラスマットが飛散していたので、確実に積層部分を補強したく、#450/1plyにしました。

FRPの「#450」は1平方メートルあたりのガラス繊維の重量(450g/㎡)を指し、これを1プライ(1枚)積層すると、樹脂を含めて約0.8mm〜1mm程度の厚みのFRP層が形成されます。

 

 

次にサンディング作業、ライニングしたままでは、目に見えないガラスマットの毛羽立ちは手指を切る可能性があり、危険なので軽く研磨していきます。

 

 

次に中塗り作業、積層した層の強化、平滑化、トップコートの密着性、耐久性、見た目の向上させるための重要な工程です。

 

最後にトップコート塗布、防水層を紫外線、雨風、汚れから保護し、寿命を延ばす為の工程です。

今回お客様の要望により、今後の劣化調査が困難になるので色は付けないで欲しいとの事でしたので、クリアーのトップコートを塗布しました。余談ではありますが、クリアートップを取り扱うメーカーがなかなか見つからず大変苦労しました。見た目は中塗り後と変わりありませんが、完成です。

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